<学ぶFPスキル>資産設計をする上で役立つ6係数を理解しよう 〜年金終価係数編〜

学ぶFPスキル 資産設計に役立つ6係数 年金終価係数

こんにちは、ずしみです!

今回は、資産設計をする上で役立つ6係数の1つである「年金終価係数」を紹介します。

例えば、以下の例の場合、どうやって計算するかわかりますか?

毎年100万円ずつ積み立てをし、年利3%で複利運用した場合、10年後の元利合計額はいくらになるか?

朝チェン君

ずしみさん、これまで幾度となく言ってきましたが、さっぱり分かんないっす。

ずしみ

そう言うと思ったよ〜!この例のように、毎年一定額を積み立てながら複利運用する場合は「年金終価係数」って言う係数を使うと簡単に計算することができるよ!

朝チェン君

なるほど。たしかに貯金って一気に貯めるんじゃなくて、毎年コツコツ積み立てていくものですよね。だとしたら、この係数って資産設計を考えていく上で、結構使えそうな気がしますね。

ずしみ

そうなんだ。今の生活から、できる範囲で貯金していった場合、複利運用していくと数年後にいくらになるかは、知っておきたいよね。ということで、今回はよく使う6つの係数と、具体的な「年金終価係数」の使い方について解説するよ〜

6つの係数の意味と活用方法

まずは、6つの係数についてそれぞれ使い方を見ていきましょう。

①終価係数

今ある元金を複利運用した時のn年後の元利合計額を計算する

②現価係数

複利運用しながら、n年後の目標額を達成するために、今、元金がいくら必要かを計算する

③年金終価係数 ※今回はココを学ぼう!

複利運用しながら、毎年一定額を積み立てると、n年後にはいくら貯まっているかを計算する

減債基金係数

複利運用しながら、n年間で目標額を達成するためには、毎年いくらの積立が必要かをを計算する

年金現価係数

複利運用しながら、一定額の年金をn年間受け取るためには、元金がいくら必要かを計算する

⑥資本回収係数

複利運用しながら、今ある元金をn年間で取り崩した場合に、受け取り年金額はいくらになるかを計算する

「年金終価係数」とは?

年金終価係数とは、以下の目的で計算する場合に使います。

複利運用しながら、毎年一定額を積み立てると、n年後にはいくら貯まっているかを計算する

朝チェン君

えーとこれは、毎年コツコツ一定額を貯金しながら複利運用をする場合に使う係数ってことですよね?

ずしみ

その通り!一般的に、貯金は毎年少しずつ積み立てていくと思うんだ。例えば、毎年50万円を貯めて、それで投資信託を購入していった場合、数年後にいくらになるかを知りたくなるよね?そういう場合に使える係数なんだよ。

朝チェン君

なるほど。ぜひ使い方を教えてください〜

ずしみ

OK。では具体的な使い方を見ていこう!

「年金終価係数」の使い方

年金終価係数の計算式
$$ \bf{毎年の積立額}\times \bf{年金終価係数} = \bf{n年後の元利合計額}$$

年金終価係数を使った計算は非常にシンプルです。毎年の積み立て金額に対して、算出したい期間(複利運用年数)の年金終価係数を乗算するだけです。ココで疑問になるのが、年金終価係数の値ですが、これは以下の早見表を見れば簡単に分かります!

年金終価係数早見表

▼こちらのサイトに詳しく載ってるから、参考にしてみよう
https://fp-user.com/係数表/年金終価係数表(1年複利)/

ずしみ

例えば、3%の複利運用を8年間した場合、年金終価係数は「8.892」になるね。後はこの値を、毎年の積み立て金額に乗算すれば、8年後にいくらになるのか簡単に計算できるよ。

朝チェン君

なるほど!これは簡単ですね!僕でも使えそうです〜

<例題> 毎年100万円を積み立てて、年利3%で10年間複利運用したらいくらになる?

ずしみ

冒頭の例題は以下だったね。では実際に計算してみよう。ちなみに、10年間年利3%の「年金終価係数」は、さっきの表から求めると「11.464」になるよ。
毎年100万円ずつ積み立てをし、年利3%で複利運用した場合、10年後の元利合計額はいくらになるか?
計算結果
$$ \bf{¥1,000,000}\times \bf{11.464(年金終価係数10年/年利3%)} = \bf{¥11,464,000}$$

朝チェン君

とっても簡単に計算できるんですね〜!この係数を使えば、毎年の貯金額から将来いくらぐらいの資産が築けるのか分かるので、これからの資産設計はバッチリです!あざます!ずしみさん!

ずしみ

ちなみに、朝チェン君は毎年いくらぐらい貯金できてるの?(嫌な予感が…)

朝チェン君

0円です!ゼロです!ぜろ!僕は宵越しの金は持たない主義なので!入ったお金は全部使うことをモットーにしてます!あははは

ずしみ

朝チェン君…。君はまずその考え方から改善していこうか…

朝チェン君

大丈夫ですよ〜!自分、やるときはやるオトコなので!ま、これからの僕に期待しててください!

ずしみ

・・・。(いつかやるって言って、いつまで経ってもやらないオトコ、ここにあり…。)

今回は「年金終価係数」について解説しました。皆さんは理解できましたか?それぞれの係数を理解していくと、資産設計をする上でいろいろとシミュレーションができるので、覚えておいて損はない知識です。他の係数についても今後記事にまとめていきますので、興味があったら読んでみてください!ではまた!

まとめ

  • 資産設計に役立つ係数は6つある
  • 係数の種類は、「終価係数」「現価係数」「年金終価係数」「減債基金係数」「年金現価係数」「資本回収係数」
  • 毎年一定額を積み立てて、n年間複利運用した場合の元利合計額を計算するには「年金終価係数」を使う

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