こんにちは、ずしみです!
今回は、資産設計をする上で役立つ6係数の1つである「減債基金係数」を紹介します。
朝チェン君
はい、出ましたー。またまた訳のわからない名前の係数が。一体どういう時に使うんですかーこれ?
ずしみ
相変わらずのツッコミありがとう。減債基金係数とは、例えば以下ようなケースで計算したいときに使うんだよ。
例
10年後に1500万円を用意したい場合、年利2%で複利運用するなら、毎年いくらずつ積み立てればいいか?
朝チェン君
えーと、簡単にいうと、決めた期間で用意したい目標金額があって、それを複利運用で積み立てていく場合、毎年いくら積み立てるのかを計算できるってことですかね?
ずしみ
その通り、理解が早いね!ポイントは、目標金額到達までに、毎年いくら積み立てればいいかを知れるってことだね。
朝チェン君
え、じゃあじゃあ、僕は5年後にフェラーリ買いたいんですが、頭金500万円を貯めるのに毎年いくら積み立てればいいか、すぐ計算できちゃうってことですか??
ずしみ
そ、そうだね。フェラーリの頭金としては、とっても少ない気がするけど、そういうケースでも使える係数になるよ!(フェラーリ運転できる手足あんのかな、そもそも…)
朝チェン君
えー、ヤバイな、5年後にフェラーリ買えちゃうのかな、楽しみだな、どうしようかな、ウキウキだな、やばば、やばばばば…(ニコニコ)
ずしみ
・・・。 と、とりあえず知っておいて損はない知識だから、使い方について解説するよ。よく使う6つの係数の簡単な説明も含めてね^^
6つの係数の意味と活用方法
まずは、6つの係数についてそれぞれ使い方を見ていきましょう♪
①終価係数
「今ある元金を複利運用した時のn年後の元利合計額を計算する」
②現価係数
「複利運用しながら、n年後の目標額を達成するために、今、元金がいくら必要かを計算する」
③年金終価係数
「複利運用しながら、毎年一定額を積み立てると、n年後にはいくら貯まっているかを計算する」
④減債基金係数 ※今回はココを学ぼう!
「複利運用しながら、n年間で目標額を達成するためには、毎年いくらの積立が必要かをを計算する」
⑤年金現価係数
「複利運用しながら、一定額の年金をn年間受け取るためには、元金がいくら必要かを計算する」
⑥資本回収係数
「複利運用しながら、今ある元金をn年間で取り崩した場合に、受け取り年金額はいくらになるかを計算する」
「減債基金係数」とは?
減債基金係数とは、以下の目的で計算する場合に使います。
「複利運用しながら、n年間で目標額を達成するためには、毎年いくらの積立が必要かをを計算する」
ずしみ
結婚やマイホーム購入など、将来に向けて毎年少しずつ積み立ていく人は多いよね。特にマイホームなんかは、結構前から計画的に積み立てていかないと、貯めるのは難しいと思うんだ。
朝チェン君
いやー、ホントそうですよね。しかも、毎年いくら貯金できるかは、何となく肌感覚で分かりますけど、目標額に対して、いくら貯金していかないといけないかは、あんまり考えたことなかったなぁ。
ずしみ
そうだよね。でも、将来に必要な金額が決まれば、毎年いくら積み立てれば良いのかが分かるから、生活を見直すっていう点でも良いと思うよ。
朝チェン君
たしかにそうですね。具体的な数字が見えてくると、達成しなきゃって思っちゃいますもんね。ぜひ、この係数の使い方を教えてください〜!
ずしみ
「減債基金係数」の使い方
減債基金係数の計算式
$$ \bf{n年後に用意したい目標金額} \times \bf{減債基金係数} = \bf{毎年の積立額}$$
減債基金係数を使った計算は非常にシンプルです。目標金額に対して、複利運用年数の減債基金係数を乗算するだけで、毎年の積み立て金額を算出することができます。
ココで疑問になるのが、減債基金係数の値ですが、これは以下の早見表を見れば簡単に分かります!
▼こちらのサイトに詳しく載ってるから、参考にしてみよう
https://fp-user.com/係数表/減債基金係数表(1年複利)/
ずしみ
例えば、2%の複利運用を10年間した場合、減債基金係数は「0.09133」になるね。後はこの値を、目標金額に乗算すれば、毎年の積み立て額が簡単に計算できるよ。
朝チェン君
<例題> 年利2%で複利運用しながら10年後に1500万円用意したい場合、毎年の積み立て額はいくらか?
ずしみ
冒頭の例題は以下だったね。では実際に計算してみよう。早見表から、2%の複利運用を10年間する場合の減債基金係数は「0.09133」だったね。
例
10年後に1500万円を用意したい場合、年利2%で複利運用するなら、毎年いくらずつ積み立てればいいか?
計算結果
$$ \bf{¥15,000,000}\times \bf{0.09133(減債基金係数10年/年利2%)} = \bf{¥1,369,950} $$
朝チェン君
おお〜!この係数を知ってれば、毎年の積み立てが簡単に分っちゃいますね!早速、フェラーリの頭金500万円を目標額にして計算してみるぞー!
ずしみ
ちなみに、フェラーリの価格って知ってる?かるーく3000万オーバーはするで。。仮に、万が一、奇跡的に、500万貯まったとしても、そこからローン返済地獄の始まりやで…
朝チェン君
・・・。ど、ど、どないしましょう。しかもローン返済ってイマイチよく分からんです。2500万のローン背負ったら、毎年一体いくら返していけばイイノデショウカ、ズシミサーン…
ずしみ
そんな時に使えるのが、「資本回収係数」だよ!これを知ってると、毎年いくら返済していけばいいのかが分っちゃうよ〜。
朝チェン君
マジですか!ローン返済額もバッチリシミュレーションすれば、これでフェラーリ買えたも同然ですね!やっほーい!
ずしみ
・・・。(シミュレーションして、早く現実を見せてあげなければ。が、がんばれ俺)
今回は「減債基金係数」について解説しました。皆さんは理解できましたか?それぞれの係数を理解していくと、資産設計をする上でいろいろとシミュレーションができるので、覚えておいて損はない知識です。他の係数についても今後記事にまとめていきますので、興味があったら読んでみてください!ではまた!
まとめ
- 資産設計に役立つ係数は6つある
- 係数の種類は、「終価係数」「現価係数」「年金終価係数」「減債基金係数」「年金現価係数」「資本回収係数」
- 複利運用しながら、n年間で目標額を達成するために、毎年の積立額を計算するには「減債基金係数」を使う
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