【金利が上がるとどうなる?】金利とマーケットの関係性を解説

金利が上がるとどうなる?金利とマーケットの関係性を解説

こんにちは!ずしみです。

今回は、身近なものだけど、あまりよく知らない「金利」について詳しく解説します!

よく、景気の良し悪しによって金利が上がった下がったと言われますが、どういう関係性になっているかご存知でしょうか?

朝チェン君

うーん、全然わからないですね。金利ってローンとかで聞いたりしますけど、どういう原理で上下しているのか、さっぱりわかんないです。

ずしみ

そういうと思ったよ。でも、金利のことをよく知ると、市場、つまりマーケットの動きがよく分かるようになるから、ぜひ理解しておこう!ライフプランを考える上でも、非常に役に立つ知識だからね!

朝チェン君

ラジャです!ぜひ易しく簡単にお願いします(笑)

金利とは

金利とは
金利とは文字通り、「お金」が「利益」を生む様子のこと。つまり、お金のレンタル料のこと。利息や利子、利率なども同じ意味を指す

金利は、基本的にはレンタルビデオのしくみと同じように考えられます。

DVDを借りたら、レンタル料としてお金をお店に払いますよね?それと原則は同じで、お金を借りたらレンタル料としてお金を払う必要があります。これを「金利」と呼びます。

「金利」はお金の需要と供給のバランスによって変動します。

先ほどの例でいうと、新作映画は見たい人が多いためレンタル料が高くなります。金利も同じで、お金を借りたい人が多い場合は、金利が高くなります。反対に、借りたい人が少なければ金利は低くなります。

朝チェン君

なるほど。金利ってもっと難しいものだと思ってましたが、レンタルビデオの例のおかげで理解できました。欲しい人が増えると、金利も上がるものなんですね。

ずしみ

そうだね。ところで金利ってどこで決まるか知ってるかい?

朝チェン君

あれ、たしかに金利ってどこで決まってるんでしょう?どっか金利専用の市場みたいなのがあるんですか?

ずしみ

そうだよ。主に銀行間でお金をやり取りする「短期金融市場」で決まっているんだ。次はこの市場について解説するね。

金利が決まる短期金融市場とは

短期金融市場とは
銀行などの金融機関が資金の過不足を調整するために、お互いの資金を融通し合うための金利を決める市場のこと。取引期間が1年未満の金利を取引する市場のことを指す。

金利も株などの金融商品と同じように市場で決まっています。

私たちは普段何気なく銀行に預貯金をしていますよね?しかも、基本的にはいつでもおろすことができます。

銀行からすると、いつ引き出されるかわからないお金になるため、手元に一定額を置いておくために、他の銀行とお金を融通し合っています。これを行う場が短期金融市場です。

他の市場と同じく、高い金利でお金を貸したい金融機関と、なるべく低い金利でお金お借りたい金融機関がいます。この両者間のやりとりの末に、金利が決まっています。

朝チェン君

なるほど、こうやって金利が決まっているんですね!

ずしみ

そんなに難しくないでしょ?お金が欲しい人が増えると、金利が高くても借りるよね。だから、短期金融市場でも金利が上がっていくんだ。金利も需要と供給で変化してるってことだね。

朝チェン君

欲しい人が増えると金利が高くなるってことは、景気とかにも影響されるってことなんですかね?

ずしみ

いいところに気がついたね!金利は景気や物価、株価などとも密接に関係しているんだ。次はその関係性について説明していこう♪

金利とマーケットの関係性

金利は、景気や物価、為替や株価などとも密接に関係しています。それぞれの関係性を見ていくと、経済がどのように変化しているのかが分かるようになっていきます。

では、金利とそれぞれの関係について見ていきましょう^^

景気との関係

景気が良い時には、モノ・サービスがよく売れるため、企業の業績が拡大します。すると、会社員の給与やボーナスが増加するため、よりモノ・サービスが売れるようになります。

このように、好景気の循環に入ると、お金をもっと使いたいと考えるようになり、資金需要が増えるます。すると銀行などからの借り入れが増えるため、金利が上昇することになります。

反対に、景気が悪い時は、モノ・サービスが売れないため、企業の業績が悪化し、会社員の給与やボーナスも減ります。その結果、よりモノ・サービスが売れなくなり、資金需要が減るため、金利が低下することになります。

まとめると、金利と景気の関係性は以下になります。

景気金利
好景気上昇⬆︎
不景気低下⬇︎
景気と金利の関係

朝チェン君

これは、よく理解できました!たしかに、好景気だとお金をどんどん使いたくなるから、金利も上がるんですねー

ずしみ

そうだね、では他との関係性も見ていこう!

物価との関係

物価が上昇する局面では、一般的には物価上昇前に消費活動が活発になるため、資金需要が増えることで、金利が上昇します。

反対に物価が下落する場合は、一般的に物価が下がった後に消費活動を行おうとするため、資金需要が減り、金利も低下します。

物価と金利の関係をまとめると以下になります。

物価金利
上昇上昇⬆︎
下落低下⬇︎
物価と金利の関係

朝チェン君

物価も金利と関係してくるんですね。金利を見ていると、それぞれの動きがわかってくるような気がします。

ずしみ

そうなんだ。だんだんと経済が見えてくるようで、とっても面白くなってくるよ♪

為替との関係

二国間の金利と為替の関係においては、一方の国の金利の上昇は、その国の通貨高の要因になります。反対に金利の低下は、その国の通貨安の要因になります。

例えば、日本の金利が上昇して、米国との金利差が拡大すると、一般に円高・ドル安となります。

為替と金利の関係をまとめると以下になります。

為替 金利
円高 上昇⬆︎
円安 低下⬇︎
物価と金利の関係

朝チェン君

為替も関係してくるんですね。ちょっと面白くなってきましたよw

ずしみ

そうでしょう!次は株だよー♪

株価との関係

企業の視点で見ると、金利が上がると借入金の金利の支払い負担が増えるため、利益が減少しやすくなります。また、新たな借り入れは利息負担が大きくなるため、積極的な設備投資を抑えるようになり、株価の下落要因になります。

個人視点では、金利が上がると銀行預金の利息収入が増えるため、リスクがある株式取引を控えるようになり、株式市場から資金が流出しやすくなります。結果、株価の下落要因になります。

金利の低下は、上記の反対になります。企業視点では、借り入れしやすくなるため、設備投資などを行うことで、将来に向けて株価が上昇しやすくなります。

個人視点では、預金による利息収入が減るため、株式市場に資金が流入して株価が上がりやすくなります。

株価と金利の関係をまとめると以下になります。

株価 金利
下落 上昇⬆︎
上昇 低下⬇︎
株価と金利の関係

朝チェン君

ずしみさん、ややこしくなってきて、逆にわからなくなってきました!笑

ずしみ

そうなる頃だと思ったよ。最後に整理してあげるね。では、ラストに債権を見ていこう♪

債券との関係

債券は、金利の上昇は債券価格の下落要因、金利の低下は債券価格の上昇要因になります。

金利が債券利率より上昇すると、売却したいと思う投資家が増えて、債券価格が下落します。

反対に、金利が債券利率より低下すると、買いたいと思う投資家が増えて、債券価格が上昇します。

債券と金利の関係をまとめると以下になります。

債権価格金利
下落 上昇⬆︎
上昇 低下⬇︎
株価と金利の関係

朝チェン君

これで全部ですかね。もうお腹いっぱいです!笑

ずしみ

最後に表でまとめてあげるから、それで金利とそれぞれの関係性を覚えておこう!経済の流れが見えてくると、いろいろ役立つからね♪

朝チェン君

ラジャです!

まとめ

金利とそれぞれの関係性を以下にまとめました。金利を見れば、経済がどのように動いているのかが見えてきます。ぜひ頭に入れておきましょう^^

金利景気物価為替株価債券
上昇⬆︎好景気上昇円高下落下落
低下⬇︎不景気下落円安上昇上昇
金利とマーケットの関係

もちろん、上記は一般的な考え方なので、金融緩和や経済政策などで、この通りにはならないことがあります。ですが、基本となる考え方ですので、ぜひ理解しておくと良いです^^

金利の知識があれば、ローンなどの借り入れや運用・投資などでも役立ちます。ぜひ頭の片隅に入れておきましょう。(笑)
ではまた!