こんにちは!ずしみです。
今回は、「個人向け国債」よりも短期で運用したい、時価の変動による売却益を狙いたい方向けの「新窓販国債」について詳しく解説します!
「新窓販国債」は「個人向け国債」と同じく国が発行している債券です。
債券は、国や企業が不特定多数の人から一度に多くの資金を集めるために発行する有価証券になります。
「新窓販国債」は、個人向け国債と同様に個人が「国」に一定期間お金を貸して(投資して)、利子を受け取る金融商品です。
ただし、個人向け国債と明確に違う点は、市場での売買が可能な債券であるということです。
そのため、購入した国債の売買により売却益を狙うことや、既に発行された国債(既発債)を発行時より高い利回りで購入することができます。
新窓販国債には、以下3つの商品があります。
- 10年固定利付国債
- 5年固定利付国債
- 2年固定利付国債
いずれも半年ごとに利子の支払いがあり、満期時には最初に投資した元本が返済されますが、途中で売却する場合は時価によっては売却益/損が発生します。
朝チェン君
ずしみ
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なお、新窓販国債とよく比較される個人向け国債についても理解しておくと、国債の各商品を比較する際に役立ちます。以下で詳しく解説していますので、こちらもぜひ参考にしてみてください^^
【ゆったり運用で十分な人へ】元本割れなし&ローリターンな「個人向け国債」とは目次
新窓販国債とは
新窓販国債は、個人向け国債と同じく銀行や証券会社などで簡単に購入することができます。
最近では、ネットでも気軽に購入できるようになってきています。
個人向け国債と比較すると、元本割れリスクはありますが、利子だけでなく売却益も狙えるメリットがあります。
新窓販国債にはオススメするポイントがいくつもありますので、次はそれらをチェックしていきましょう。
新窓販国債のココがオススメ
満期まで保有すれば元本割れしない
新窓販国債は、満期時まで保有すれば元本割れしません。
冒頭で、新窓販国債は元本割れリスクがあると言いましたが、それは満期前に売却した場合です。
国債は、国が発行する債券のため、半年ごとの利子の支払いも、満期時の元本の返済も、国が責任を持って行ってくれます。
ただし、1つリスクとして考えておかなければいけないのが「信用リスク」です。
第3者の格付機関(S&P、ムーディーズ)が、発行される債券の信用度を、発光体の財務内容、組織の沿革、財務政策等などから総合的に判断し、AAAなどのアルファベットの記号で表示したものがあります。
S&Pでは、日本は現在(令和2年)「A+」と格付けされています。
一般的に、格付けが「BB」以下の債券は投資不適格債といわれており、債務不履行(デフォルト)の危険性が出てきます。
日本は、現時点の信用リスクは問題ありませんが、債券にはこの信用リスクがあることを覚えておきましょう。
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5万円から購入できる
新窓販国債は、「最低5万円から5万円単位」で購入することが可能です。
株などは、最低購入単位が決まっており、100株や1000株単位でないと購入ができないことが多く、一回の購入で数十万〜数百万円が必要になる場合があります。
新窓販国債は、最低5万円から購入できるため、まとまったお金がなくても、少額から運用することができます。
また、資産が株など一部の金融商品に集中している人は、少額から国債にも分散投資することを検討しても良いと思います。
市場でいつでも売却が可能
個人向け国債は、発行後1年経過後までは中途換金ができませんが、新窓販国債は購入後いつでも売却が可能です。
そのため、購入時より債券価格が上昇してきた場合は、売却益を狙うことができます。
一般的に、「市場金利の上昇は債券価格の下落要因、市場金利の低下は債券価格の上昇要因」になると言われています。
今後の金利動向を予想して、最適なタイミングで国債を購入すれば、売却益も十分に狙っていくことができます。
市場金利と債券価格の関係については、以下で詳しく解説していますので、こちらもぜひ参考にしてみてください^^
【金利が上がるとどうなる?】金利とマーケットの関係性を解説毎月購入可能
新窓販国債には3種類の商品がありますが、いずれも毎月発行されているため、毎月購入することが可能です。
国債の利子は半年毎に支払われるため、6ヶ月間連続で購入すると、毎月利子を受け取るようにすることもできます。
購入の募集期間はそれぞれの種類によって異なるため、以下財務省ウェブサイトで確認しましょう。
新窓販国債の3つの商品比較
新窓販国債には、次の3種類の商品があります。
商品名 | 10年固定利付 国債 | 5年固定率付 国債 | 2年固定利付 国債 |
金利タイプ | 固定金利 | ||
期間 | 10年 | 5年 | 2年 |
金利設定 方法 | 発行毎に市場実勢に基づき財務省で決定 | ||
利払い | 半年毎に年2回 | ||
購入単価 (販売価格) | 最低5万円から5万円単位 (発行毎に財務省で決定) | ||
購入限度額 | 1申込みあたり3億円 | ||
流動性 (中途換金) | 市場でいつでも売却が可能 (売却 益/損 が発生) ※国の買い取りによる中途換金制度なし | ||
発行月 (発行頻度) | 毎月(年12回) |
3種類の商品がありますが、違いとしては満期までの期間のみです。3つとも市場での売却が可能なため、収益性の特徴として以下を持っています。
▼購入後、市場金利が上昇した場合
元本:時価が目減りするため、満期前に売却すると売却損が出ることがある
利子:変化なし
▼購入後、市場金利が下落した場合
元本:時価が増えるため、満期前に売却すると売却益が出ることがある
利子:変化なし
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新窓販国債はどこで買える?
国債は、大手銀行や地方銀行、また信用金庫や農協などほとんどの金融機関で購入することができます。
また、ネット証券会社でも購入できますので、店頭窓口へ行くのが面倒は人はこちらをオススメします。
以下、財務省のウェブサイトに取扱金融機関が掲載されていますので、探す場合はこちらを参照すると良いと思います^^
新窓販国債に向いている人ってどんな人?
投資・運用を考えている人で、新窓販国債に向いている人は以下のような方です。
- なるべくリスクを取りたくない、資産を減らしたくない
- 余剰資金があるが、リスクの高い投資はやりたくない
- 老後資金を堅実に運用したい
- 数年先の投資結果を、精度高く予想したい
- 短期間で利子だけでなく売却益も狙いたい
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まとめ
- 新窓販国債とは、新型窓口販売方式により販売される国債であり、個人や法人が購入することができる
- 新窓販国債のオススメポイント
– 満期時まで保有すれば元本割れしない
– 5万円から購入できる
– 市場でいつでも売却が可能
– 毎月購入可能 - 新窓販国債には3つの商品がある
①10年固定利付国債
②5年固定利付国債
③2年固定利付国債 - 新窓販国債に向いている人
個人向け国債よりリスクが許容できて、利子だけでなく売却益も狙っていきたい人
「新窓販国債」の商品の内容はいかがでしたか?
国債というと馴染みがない方が多いかもしれませんが、国が発行する債券のため、基本的にローリスクな商品になります。
特に日本は、投資適格債といわれるトリプルB(BBB)以上の格付けとなっているため、現時点での信用リスクはかなり低いといえます。
投資を始めたいけど、あまりハイリスクな投資はやりたくないと考えている人には、選択肢の1つになると思います。
「個人向け国債」と「新窓販国債」、それぞれの商品を比較して、自分に合ったもの選ぶと良いと思います。
毎月購入することもできますので、よければ資産運用の選択肢の1つとして検討してみてください^^
ではまた!